もしもネタ〜久神家のヨメ〜

 

 

by 加ノン様

 






想像してみて下さい。もしも、
@一族・贄などと無関係な世界で
A圧力団体(K財閥)の働きかけにより法的に同性の結婚が認可され
B永峯製薬が米国の企業と共同開発した技術で同性間の子供も作れるとしたら
あなたはどんな妄想をなさいますか?






「暁人、もうおまえも17だからわかってくれるだろうが、俺は結婚することになった。」
「えっ、おめでとう兄さん。」
「ありがとう、祝福してくれるか、暁人。」
「うん、もちろん。兄さんの幸せは僕の幸せだよ。」
「(目を細め)いい子だね、暁人。」
「ところで、式とかはいつ頃になるの?」
「式に日取りはまだ正式に決まったわけではないが…4月頃に予定している。」
「わあ、きっと桜やいろんな花が咲いてきれいだろうね。」
「ああ、そうだろうな。」
「兄さんは結婚したらどうするの?ここ、出て行っちゃうのかな。(寂しそうに上目遣い)。」
「いや、当面はここで一緒に暮らすことになるだろう。(優しく肩に手を置く)。」
「本当?僕、その人と上手くやっていけるかな?」
「ああ、絶対大丈夫だ。(意味深な含み笑い)。」
「そうだよね、兄さんが選んだ人だもの。いい人に決まっているよね。(つられて微笑む)」
「暁人が歓迎してくれるとうれしいよ。」
「ところで、その人ってどんな人?勤め先の人?」
「いや…暁人もよく知っている人だ。」
「え、僕も知ってる人?うーん、誰かなぁ。」
「ふふふ、当ててごらん。(少し困惑気味だが楽しそうな様子)」
「わかんないよ、誰?」
「……(言っていいものかどうか悩んでいる)」
「ねえ兄さん、誰なの?」
「…諒だ。」
「…………えっ!」
(数秒の沈黙)
「そ、そんな。親戚同士って結婚できないんじゃ…(驚きのあまり論点が少しずれている模様)」
「いや暁人、従弟は四親等だから法的に問題はない。」
「そ、その前に…兄さんも諒も男じゃないかっ。」
「ふふ、暁人、今月の20日付けで国会に提出され承認される予定の法案があるのだよ。」
「それってまさか…。」
「『同性間における婚姻に関する法案』、略して『同性婚法』だ。」
「うそ……。」
「いや、本当だよ、暁人(優しげに微笑む)」
「でも、子供とかは。」
「それも問題はない。永峯製薬が米国の企業と共同開発した、体細胞を脱分化させて卵細胞や精細胞を自在に作り出す技術が近々日本でも認可されるらしいからな。」
「兄さんと、諒が…諒と兄さんが…(焦点が定まらない様子)」
「嫌か、暁人。」
「え、ううん、諒のことは好きだし…一緒に暮らすのも大歓迎だけど。」
「じゃあ決まりだな。」
「でも、でも諒は兄さんの…その…奥さんになっちゃうんでしょ?」
「(苦笑して)ああ、そういうことになるな。」
「うーん、諒が兄さんの…。(納得しきれない様子)」
「(目の高さをあわせ)俺の幸せを祝福してくれるか、暁人。」
「(あわてて)うん、兄さんの幸せは…僕の幸せだけど…。」
  
   『ピンポーン』(インターホンの音)

「やあ、お邪魔するぞ。」
「諒!」
「待っていたぞ。たった今暁人に俺達のことを話していたところだ。」
「(総一郎の横に腰掛け)もう話したのか?是非ともオレの口から聞かせて暁人を驚かしてやろうと思ったのに(残念そうに口をとがらせる)」
「ねえ、諒。」
「まあ暁人、そういうことだ。これからよろしくな。」
「うん…でも、諒。(物言いたげに諒を見つめる)」
「何だ?」
「兄さんと…その…付き合って…いたんだよね?(赤面し耳まで赤くなる)」
「(暁人の意図を察しつられて赤くなり)まあ、そういうことになるな。」
「すまないな、暁人。黙っているつもりはなかったのだが。」
「(一呼吸おいて)そんな…兄さんも諒も、二人とも変だよ!だって男同士じゃないか!」
「確かに普通じゃないが、俺は諒を愛している。これはまぎれもない事実だよ、暁人。」
「ああ、オレだって総一郎の事を世界で一番愛しているよ。オレ達二人をどうか許してくれ。」
「(目の前に並ぶ二人の寄り添うようなラブラブオーラに気圧され)でも、こんなのって…こんなのって変だよ。(立ち上がり出てゆく)。」
「暁人!!」
「いいんだ、諒。暁人に認めてもらい祝ってもらおうとしている俺達の方がおかしいのだからな。」
「総一郎…(悲しげに瞳を曇らせる)」



「(突然の訪問に驚き)暁人くん?」
「……(なにも言わずにたたずむ)」
「こんな寒いのに上着も着ないでどうしたんですか?寒いでしょう?とりあえず中に上がってください(暁人を部屋に案内する)」
「こんな遅くにごめん、紗月ちゃん。」
「(温かい紅茶をすすめ)寒かったでしょう?何か…何かあったんですか?」
「うん…(ためらいがちに)兄さんが。」
「はい?」
「兄さんが、結婚するって言うんだ。」
「まあ、おめとうございます。」
「でも…。」
「でも?」
「相手が…相手が諒なんだ。」
「ええっ!鷺江先生、ですよね?」
「うん。従兄弟同士、しかも男同士なんだ。」
「それって何かの冗談じゃありませんか。」
「ううん、今度国会で男同士の結婚が認められるんだって、兄さんが。」
「そんな…。」
「ついさっき兄さんと諒から言われたんだ。僕、こんなの嫌だよ。だって、だって男同士じゃないか。」
「暁人くん…。」
「(涙目で)諒のことも兄さんのことも好きだけど…一緒に暮らすのも嫌じゃないけど…でも兄さんと諒が夫婦だなんて、絶対に嫌だ。」
「(暁人をそっと抱きしめ)泣かないで、暁人くん。」


「これは…(新しく搬入された家具や荷物に呆然とする)」
「おかえり、暁人。今日は早かったな。」
「兄さんこそ今日は早いね…それよりこれは何?」
「ああ、今日から諒も一緒に暮らすからな。新生活の準備だ。」
「(不機嫌そうに)今日から?随分急な話だね。」
「(暁人を見つめ)暁人…祝ってくれ、とは言わない。でも、俺達の事をどうか許してくれ。俺は、諒のことを。」
「(声を荒げ)もういいよ!そんなこともう聞きたくなんかない。二人とも勝手にすればいいんだ。僕には関係なんて無い!(足早に部屋へと戻る)」
「暁人!」











小姑(?)に気に入られず、前途多難な久神家のヨメ、諒。
さあ彼はどの様にして幸せ甘々な日々を手に入れてゆくのでしょうか?
ちなみに諒と総一郎の愛の結晶な受精卵は、人工子宮(未開発)や代理母を介さなければ生まれて来れないので、残念ながらマタニティ・諒を見ることは出来ませんので悪しからず。
こんなお馬鹿なネタでごめんなさい。
続きは…多分ないでしょうが、万が一ご要望があらば喜んで妄想いたします(笑)
雅子さまご出産のニュースを見ながら兄×諒ジュニアのことしか思いつけなかったなんとも腐った思考回路の持ち主な加ノンがお送りいたしました。










諒がヨメですよヨメ!
兄×諒ジュニアなんて、どうしましょう!!!!!(ひとりでぐるぐる回っている…(笑))
ちょっぴり思春期な暁人と兄諒のばかっぷる(苦笑)が繰り広げる久神家。
続きがあるそうですので、勝手にシリーズものにしちゃいました♪
お馬鹿なネタじゃないですよー!
コウノトリのご機嫌がよければ(笑)、ジュニア誕生も近いですね!!!


















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